人と出会うことが商売のため、多様な方々と交流させていただきますが、ときにとても心温まる、不思議な光景に立ち会うこともあります。

今回来日されたお客様は機械関係の会社の経営者ご家族でした。お祖父様の会長は中国で特許を持つ専門家、目の付け所が違います。目的地は大阪府内は中小企業の集積地、すでに一世紀近い歴史を持つ日本企業の訪問でした。その会長いわく、「その日本企業の子会社から中国で営業をされて興味を持った。けれど担当者が技術職じゃないから詳しいことについては自分が直接やってきたほうが話が速いと思った」とのこと。一方、中国へたびたび出張されるという日本企業側の専務も少々中国語を話され、和やかな雰囲気の中、商談が始まりました。それでも専門用語が飛び交う通訳は、ネイティブの通訳スタッフでさえ難解で、結局、会長が一枚の紙に設計図を描き、それに専務が線を書き加えたりサイズ等を確認したりという卓上デッサン交流会議となりました。一枚の紙を挟んで相手の考え方を目の前で確認し、やり方を見せあいながら、専門家同士がフムフムと頷き、眼で会話をする様子は、言葉以外のものも伝え合う不思議な空間と化していました。

心に「地球儀」を置き、違う環境にも怯えず笑顔で飛び込み、学んでいく。私もそんな人になりたいものです。

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