おそらくずっと記憶に残る出会いというものが誰にもあるはずでしょう。私にとっては中国深センにお住まいの張志東さんもそのお一人です。

中国で働きはじめ、そしてまた学生に戻っていた2011年、ネット上で知り合った張さんから「ウチの雑誌でコラムを書かない?」とお声をかけていただいたのでした。奇しくも大学の先輩だと知り、たちまち懐いていた私でしたが当時は一人ぽつんと上海で暮らしはじめたばかりのタダの外国人。それでも誰かが見ていてくれたということにどれほど励まされたことでしょう。

「ばいりんがる雑誌 CROSSROAD」は文字通り、深センに暮らす日本人駐在員や日本語を学ぶ中国の人々のために発行されていた月刊誌。このような雑誌は上海、北京、そのほか中国の都市部でも発行されています。これらが中国に住まう日本人にどれほどの安堵を与えたことか、私のような人間は一人や二人ではないはずです。

かれこれ張さんと日本との関わりは30年ほどになられるのでしょうか。張さんにはいくつもの顔がおありです。作家、香港フェニックステレビのコメンテーターほか、最近は書道家、画家としてもご活躍で、先月は個展を開かれたそうです。多くの日本人が知らないところで、張さんのように淡々と黙々と、中国現地で日中を繋げてくれている人たちがいます。

「飲水思源」-水を飲む時、井戸を掘ってくれた人に想いを馳せる。好きな中国のことわざです。

努力は誰かがきっと見ている-そのことを国境を越えてつなげていく一人になりたいと思います。

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